平成28年8月11日(木) |固定リンク
海の日ではなく山の日だという。なんとまあお粗末なネーミングであろう。まったく小学生レベルである。これからお盆や二百十日など季があるのだが、休みありきにしてもあんまりである。 さて、英国に行ってきた。アイラ島やケンブリッジなど、取材先が特定されての旅はあったけれど、本土?に10日ほど居てドライブしたのは、二十五のとき遊学して以来だった。ケンブリッジ、カンタベリー、サットンフー、ノーリッジ、イリー、ストーンヘンジにウエールズ横断、、、。車で走るとよくわかるのは、点と点ではなく、自らの力で線になることだと思う。英国は随分変わったように僕は思った。SAは日本的に(これは英国に、またSAに限らないが)サブウエイが増え、郊外には24時間営業のスーパーができ(なんと生魚が、鮭に鯖だけではなく、鱈やマグロ、豆アジにイワシ、、、魚種も豊富(と言ってもこの程度だけど)なぜかDIESEL燃料の方が高い。高速道路に有料部分があり、ロンドンの地下鉄やバスの初乗りは驚くような値段である。車は増え(これは僕の感覚なので?)渋滞箇所が多く、わが国の夏の北海道を運転しているのと変わらない。「イギリスはおいしい」は大した成長で、辛いのが苦手な国民がかわったのか、キングスクロス近くのカレー屋では、青唐辛子のトッピングがでたり、パブのサイドメニューも芋ばかりではない。当たり前に湯で加減というものもできていた。ビールは豊富だが、ウイスキーはワインにかわり、通りにはタバコを吸う人で溢れている。田舎と都会との差がなくなっているのか、ケンブリッジ中心地にさえ、ショッピングモールがあり、6時と早くに閉店はするが目覚ましい?進歩だ。 だが、こちらも年を重ねているので、印象は現実とは違っているかもしれない。「昔はもっと早く移動できたのに」とどこへ行くのも楽しかったあの頃のイメージは消えていた。同行の櫻井さんが「これは若者の旅だね」と呟いたように、走り切るとか目的をもって一日中車に乗るなんていう年齢ではないのかもしれない。この旅の目的は、ロマネスクの教会と、初ウエールズの北と南の海をみることで、果たせたけれど四つばかり行けない所があった。リコーさんから、シータという機材を供給されて、それに見合った被写体をと、教会や空の広い遺跡はピッタリだったけれど、トリミングというか自分では切り取れない360度の威力を模索中だ。興味がある方はこちらのサイトをご覧あれ。長浜の観音展と、開催中のギリシャ展の画像がアップしている。次回は経由地パリの教会を掲載予定である。 最後に旅の本来の目的を記す。ケンブリッジの18世紀後半のアビー(こちらに参考情報あり)を所有した大阪寿酒造の親族が、欧州初となる本格的な日本酒造りに来年着手する。縁あって、「日本酒を作るなら酒器を」と話しになり、来年伊賀の福森さんと護光師弟コンビが渡英し作陶する。僕はその手伝いと言うか、かつて柳宗悦とリーチの付き合いから、ルーシーリーやコッパーへと続いたように、そこを拠点として新たな日英の芸術村みたいなものが出来たら良いなと思っている。ちょうど滞在最終日に、開発認可がおりて、これから春に向けて工場の建設と並行して、窯の造作も始まる予定である。まあ、かの国のことだから、なにもかも順調ということはないだろうが、英国の粘土と出会った彼らがどんなモノをつくるのか、またどんな酒ができるか、来年は楽しみである。
平成28年8月1日(月) |固定リンク
「目の眼」9月号、発売いたしました。特集は、東北に根付いた文化の証「松島 瑞巌寺 伊達の至宝」です。日本三景のひとつとして名高い松島。平安時代より、みちのくの歌枕としても知られていました。この地に、延福寺という天台宗の寺が建てられたのは平安初期。慈覚大師円仁の創建と伝わりますが、詳らかではありません。その後、鎌倉時代に北条氏が臨済宗の禅寺、円福寺を創建。戦乱の世を経て、衰退していた寺を復興し、瑞巌寺としたのが、仙台藩主となった伊達政宗でした。本特集では、三井記念美術館で開催される特別展「松島 瑞巌寺と伊達政宗」に合わせ、松島に受け継がれた信仰と伊達文化をご紹介します。 バックナンバー 平成30年
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