平成25年4月30日(火) |固定リンク
ゴールデンウイーク 良かったらキューバに行きませんか?高木さんからお誘いがあった。葉巻、ラム、カストロ、ヘミングウエイ……。さっと思いつくことがあって、また欧州出張がなくなりそうなこともあり「行きます」と即答した。そんなこともなければ行く機会もないとは思ったけど、「キューバは人生がかわりますから」と高木さんは付け加えた。 トロント経由長旅ののちにハバナ空港に着いた。同行のアントニオ古賀さんに、「キューバなどうですか」と聞かれる。街が暗いくらいしか思い当たらなかったが、その意味があとでわかる。翌日世界遺産のなんとか渓谷に。まあ、どの国もそのレッテルが欲しいようだが、僕はその言葉に惑わされることはなくなった。これは好き嫌いもあるので、ただの感想だが、この国には「そんな暇があったら」ということが夜にある。 10時にロビー集合。「この国の良さは日をまたがないとわからないです」と断定的な古賀さん。新市街のライブハウスで随分と待たされたが、トランペット奏者の音、いや全体に魅了される。古賀さんの言うとおり、日がかわると舞台のボルテージはあがり、いい雰囲気になる。 僕は右の耳が難聴なので、どうも人の話を聞くことも好まないが(これは性格的な部分が大きいのだとは思うけど)音楽も、「聞こえている」というレベルだった。だが、昨晩は違った。聞いているのではなく、感じている。音ではなく奏者の魂のようなもの なんと言ったら良いのだろうか?そのあとホテルに戻り、ラムを飲みながら、古賀さんが「音はみるもの、モノはきくもの」なんですよ。と言われて僕ははっとした。あのとき空港で言われた意味もなんとなくつかめた。何となく漂っているもの それが大事だと言っていたのだと思う。僕は普段古美術を見ているけど、あれはそのむこうの声を聴いているんだ。だからそのように音に接したら、ジャズは違うものとなって僕の目の前の現れた。も う音が聞こえているのではなく、彼の全身からの魂が部屋全体にこだましている。あれは音ではない。しいて喩えるなら神主さんがお祓いをするあの感じだ。 明日はもっとすごいエンターテイメントをおみせしますから、と古賀さんと高木さん これを書いている一時間後にある。へへ。
平成25年4月1日(月) |固定リンク
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