白洲信哉 SHIRASU SHINYA OFFICIAL WEBSITE


平成21年3月30日(月)

 福森さん初窯

 興福寺阿修羅展に行く。内覧会なのに凄い人だった。しばらく足早に一巡して今度は目に留まった三体をゆっくり見る。橘夫人の念持仏、特に厨子が素晴らしい。何でわざわざ別にしたんだろう?真ん中に置いて四方空けて見れたら良かった。確かに高さが高いのでその配慮だと思ったがそれは観客の目線を高い位置にすればいい。ちょっと残念だった。十大弟子八部衆の部屋にはいりすぐの須菩提立像が袈裟の線も彫りも力強い。断トツに好きだった。阿修羅はいうまでなく見応えタップリである。東京は六十年ぶりという。ここも含め展示が残念だった。多田先生をおみかけしたが魅入っていられたご様子だったのでご挨拶は失礼した。先生がかかれた祖母の追悼能の相方をされた真野さんと庭の仕事でご一緒する。ちゃきちゃきとしたかたでお話しも面白く、なにより祖母の本を熟読されているようだった。観音正寺の山に登りたいとも言われたので、それはやめた方がいいといった。でもあの様子だと何かの機会にやりそうである。

 京都へ移動し都をどりの取材。井上八千代さんにお会いしお忙しい中お話を伺った。詳しくはまた書きますが濃密な二日だった。東京へ戻ったら雨だった。




平成21年3月30日(月)
週刊ポストに、“白洲信哉 続ニッポンの流儀 第13回 〜左義長〜”と“古都逍遥・庭園に遊ぶ”が掲載されました。





平成21年3月27日(金)

 福森邸

 福森さんの野焼きを見に行く。以前比叡山の光永大阿闍梨のところで見付けた粘土に触発され作業と窯をつくった。阿闍梨さんが急逝されて今度は自分の窯がある丸柱に新たに窯をつくりその初窯だった。昼間は暖かいが夜になると深深と冷えてくる。福森さんが飲めないので代りにラフロイグを呑みながら拝見した。火は最高の酒のつまみだ。福森土楽窯出身の細川護光も京都の思文閣で個展があるので挨拶にきた。今度結婚するようだ。おめでとう。

 土楽の鍋などを扱っている糸井重里さんにもはじめてお目にかかる。かれは下戸だというので一人で酔った。途中で窯を渡してある鉄棒があまりの高温でひんまがった。窯のなかはどうなっているだろう?一日に窯を開ける。伺えないのが残念だ。 どうなるかわからないということは魅力がある。



 ここまで温度が上がると眩しくて見られない。



平成21年3月24日(火)

 金勝山から三上山をのぞむ

 8日に書いた日記に茂木さんをはじめ、友人知人から反響があった。さきに小沢氏の会見があったので感想をひとつ。

 結局危惧したようになにも出なかった。検察検察というけれど結局は人なんだと思う。会見したというけれどカメラなしだし、本当になんだと思っているだろう。淡々と捜査はやるのは当たり前だが、裏金でないものをいくら悪質なダミー団体からの献金だという認識があったという理由で強制捜査を行い、逮捕までするというなら修正申告すら許されないに等しい。ときの総理にダミーな団体から寄付があったらそれだけで捜査するのかね。西松からの他の議員はどうなったのかね?

 マスコミは「政治と金」というけど民主主義のコストは誰かが負担しなくてならないし、企業献金が悪いというならアメリカの大統領選なんかどうなるのかな?企業は営利企業なのだから何かあって当然 というのはいかにも当然のように思うけど、そうでない経営者だったいるのだ。息子の結婚式くらい出てくれくらいは言うかもしれないけどね。こんなチマチマしたことはしまいにして、米国が大変化をおこしたような鼓動を聞きたい。民主党は今こそ時期選挙にむけて政策を素早く発表すべきだと思う。日本に自信を取り戻すような画期的なことを期待するけど無理だろうなー。


 福森作
 野焼きをまつ陶仏たち




平成21年3月23日(月)
週刊ポストに、“白洲信哉 続ニッポンの流儀 第12回 〜さくら〜”が掲載されました。





平成21年3月21日(土)

 映画モガリの森
 茶畑にて

 旅は続く。宇治田原から甲賀の油日まで都に近い「かくれ里」を行く。今日は奈良の田原を「モガリの森」という映画に主演された宇多さんにご案内いただく。面白い接点があってよかった。河瀬さんというその映画の監督とご懇意のようで、楽しい話をお聞きした。畏友茂木健一郎とも親しい監督には是非別な機会にお会いしたいと思う。

 時間があったので古美術の河瀬さんを尋ねる。八十八歳になられたが「死ぬことを忘れた」ととぼけてみせる氏はお元気そのものだった。掛け花を掛けている板が欲しくてたまらなかったが「売り物でない」と断られた。木は奈良に限ると思った。古い法隆寺、当麻寺の板は東京にはない。ほれぼれした。

 夕方春分の夕日を拝みに桧原神社に。二上山の真ん中に沈むと思っていたがはるか西へ落ちた。一体どうしたことか!すっかり春分と秋分の日はあの山に沈むと信じていた。かえってある著名な写真家の記述を確かめたい。

 明日は早くからまた油日へ向かう予定だ。


 桧原社より
 二上山の夕陽


 山辺の道 秀雄書





平成21年3月19日(木)

 再び関西へ。朝伊賀上野で福森さんと島ヶ原へ行く。来週丸柱で野焼きをするという。以前比叡山の光永さんのところでしていたのだが、亡くなったこともあって自分の窯を新たにつくった。来週にむけてお忙しい中、僕の手伝いにきてくれた。頼れる兄貴分である。その足で河内長野の金剛寺に行く。来年祖母の生誕百年展にむけて動いているが、その一番の見所である大好きな山水図のお願いに堀住職にお会いする。九十一歳という氏は目を輝かせてお話をされた。ああいう年のとり方をしていきたい。僕の趣旨をご理解頂き大変嬉しいご返事を頂戴した。ご期待にそえる展覧会にしたいと誓いを新たにした。

 夕方京都へ着いて居心地がいいれんこんやで若狭かれいを食べる。本当にうまい。

 いつも酔っ払いを普通に迎えてくれる文久によったら、藤田さんが奥に陣取っていた。明日から運転手なので控えめに飲んだ。以前なら浴びるほど飲んだのに仕事で飲めないとは普通の人間になったようで寂しかった。調整して飲むというのは本当に楽しくない。やはり飲む時は酔わねば飲まない方がましだ。ほどほどにという言葉は嫌いである。ベルギーのダニエルオストさんとお話したのが楽しかった。

 充実した一日だった。惜しむのは今ブログを書くほどまともだという事だ。今度は酔いたいと思う。読んでもらっている藤田さんに次回宜しくお願いしますとこの場をかりていいたい。

 写真がないが嬉しかったので。




平成21年3月16日(月)

 小澤さんの山葵

 二週間ぶりに旅に出た。人生を旅にたとえることもあるが、やっぱりいろんな発見があっていい。山葵栽培の最初の地、静岡の有東木に行って来た。伊豆とか安曇野が有名だが安部川上流の豊富な清流にあった。とったばかりの山葵を清水の馴染みのお寿司屋さんに持っていって山葵巻きなどにして食した。いつもよりミズミズしくあまり辛いが甘い。案内して頂いた小澤さんと、紹介をして頂いた望月さんに御礼をいいたい。ただ山葵の食べすぎには注意が必要だ。美味いとやたらに食べるというのがいやないのだが、その晩は解毒されたみたいになって寒気がした。夜中の三時に普段入らない熱い風呂にはいった。風邪じゃないのでやっぱり鎮静されたみたい、いやされ過ぎた。そう言えば寿司屋で食していたら、馴染みの編集者氏と夜しかみたことがないバーテンダー氏にお会いした。気合が入った食べっぷりだったと望月さんが感心していた。採れたての山葵を食べさせ解毒させないといけない!!!

 昨日は近江八幡の左義長を見物。近江商人発祥の地で水郷や風情ある町並みが散策にちょうどいい。昼に入った店にモルトが並んでいたので聞いてみたら本来はバーなんだという。カレーも美味かったので祭りの休憩に一杯呑んだ。帰りのタクシーも呼んでもらって日に同じ店に三度行ったのは初めてだった。

 祭りは今週の〆切なんで今から書きます。しばらくあとのポストをお楽しみに。昨夜も火に清浄され清めされ続けた週末だった。原稿が終わったらモルトで清めることにする。


 豪華な神輿


 燃える神輿





平成21年3月16日(月)
週刊ポストに、“白洲信哉 続ニッポンの流儀 第11回 〜日本の橋〜”が掲載されました。





平成21年3月14日(土)

 このホームページを手伝ってくれている川井さん、坂野さん、平塚さんと打ち合わせした。随分前につくったビデオが、DVDになったという話をしたら、「是非売りましょう」ということになった。僕にとって議員秘書から独立した初めての仕事でもあり思い出深い。それがこんな形でまた復活するとは思ってもみなかった。機械音痴なので僕は変わらずビデオなのであるが・・・・・・。




 DVD
 白洲正子の世界
 映像美術紀行「道行抄 かくれ里を旅する」
 \4,500(税込)

 本DVDの購入はこちらから



祖母 魂の行方 (序文より抜粋)

 祖母白洲正子が亡くなって十年が経過した。この映像作品「道行抄 かくれ里を旅する」には、祖母の数少ない映像のうち、最後のものが遺されている。撮影は一九九八年十二月初旬、町田市鶴川の自宅(武相荘)で行われた。だが、残念ながら準備は整っても、祖母は衰えを隠すことは出来なかった。当日も寝たり起きたりしており、僕は気の毒に思ったが、映像の初仕事でもあったので張り切っていた。そんな気持ちを察してくれたのか、あるだけの気力を振り絞るかのようにインタビューに応じてくれた。それがこの作品の始まりだった。

 それからすぐに祖母は亡くなり、このまま続けるべきか悩んだが、この仕事は「かくれ里」をはじめてする多くの著作同様、祖母からの遺言と思い、「魂の行方」を訪ねる旅に出た。神子の桜、金剛寺の日月山水図屏風、京都北山の火祭り、村人に信仰された湖北の仏さまなど、三十年の空白を経てまだまだ「かくれ里」は健在だった。旅先では伝説のカメラマンの野中さんや、名物編集者の山崎さん、旧知の土楽窯 福森さんなど様々な人とも出会い、そして助けて頂いた。魅力に溢れた沢山の人たちもまた、祖母からの大きな贈り物である。  (以下略)


 十年以上前の映像だが将来を見越してデジタルで撮影している。単純に映像と祖母の著作を重ねただけだが、改めてみて古さは感じなかった。我ながらいい仕事をしたと思っている。来週は「かくれ里」に行ってみようと思った。



平成21年3月9日(月)
週刊ポストに、“白洲信哉 続ニッポンの流儀 第10回 〜お水取りの起源〜”が掲載されました。





平成21年3月8日(日)




 先週は〆切多くずっと机にむかっていた。一度も飲みに行かなかった。体調もいい。

 「目の眼」という古美術業界雑誌の別冊「Mitate」が明後日発売されます。随分前に茂木さんと対談したのは、彼が米国から帰ってすぐのことで、疲れ気味だったのを覚えている。でもときどき子どものような好奇心溢れた目をした。かれは勘がよくウマもあうので話していても楽しい。今はかれの新刊を読んでいる。書評を頼まれたこともあるが、そんなことしたことないので大変だ。いつもよりちょっと真剣に読んでいる自分が面白い。

 旅をしていないと世間のニュースを日に一度は入る。なんといっても驚いたのが小沢氏の秘書逮捕である。あんなことで逮捕ですよ。「あんなこと」なんていうと怒られるかもしれないが、「政治には金がかかる」といいながら「お金を沢山貰ったらいけません」なんて何だか小さい話だね。一方的に検察はリークして、さも凄いことをしているようなニュースが流れ、大衆は何となく悪いやつだと思う。こんな世論の操作をしていいのだろうか?

収賄や裏金というなら話は別だが、公開している報告書の記載の仕方が悪かっただけでしょう。隠すつもりはないんだから。十年間で何億円とかいうとすごい発見みたいだけど、みんなわかっていることを大袈裟にする。一政治家を葬っていいのだろうか?

 確かに古い政治家だけど、要は何をやってくれるということじゃないかな。まあ、小沢事務所も西松から出ているのは知っているとは思うけど、彼らが政治団体から振り込むというので、法的に問題ないから個人で受け取ったんでしょう。「知っていた」ことを論点にするから変になるんで、暗黙の了解まで駄目だというなら政党支部で受け取る修正申告で終わることでしょう。しっかりとした証拠で贈収賄事件として立件してください。そうしないと本当に国策捜査になってしまいますよ。

 もっと大局がみれる人が各所にいないと駄目になると思った一週間だった。




平成21年3月2日(月)
週刊ポストに、“白洲信哉 続ニッポンの流儀 第9回 〜黒森歌舞伎〜”が掲載されました。





平成21年3月1日(日)




 サントリー美術館の「
国宝 三井寺展」に行く。入ってすぐにあった「智証大師坐像」に釘付けになった。他にも年代が違った大師像があるが、これはけた違いにいい。彫刻としてもまた祈りの対象でも一級品である。袈裟の黒色が力強いし、頭部後ろにも目があるようにみえた。魂があり神像に近いものである。なんでも行ったり来たりした。黄不動は期待していたほどではなかった。修復がうまくいかなかったようである。こちらは魂がなくなって、以前の感動はなかった。本当に同じものなんだろうか?あとは新羅明神が凄い。少し前に三井寺近くのフェノロサのお墓にお参りしたときに新羅堂に立ち寄った。場所も御像も雰囲気があり、あの場所でみたらさぞいいだろう。いや、怖くて近寄れないかもしれない。普段お目にかかることのできない数々に展覧会ならではの醍醐味を堪能した。

 今日は小林の祖父の命日だった。新潮社の池田さん、お酒が強い三田さん、そしてNHKドラマの白洲次郎の晩年役である神山繁さんなど縁のある方にも集まって頂いた。今頃はひろみで酒宴であろう。小生は仕事があって飲めなかった。残念である。皆様ありがとうございました。




平成21年3月1日(日)
家庭画報に新連載「生誕100年に向けて:祈り−白洲正子が見た日本人の信仰」が掲載されました。





平成21年3月1日(日)
ダイナースクラブ会員誌 VALUES 2009年春号に「食と器、見立ての愉しみ 第四回 〜鯛〜」が掲載されました。





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