平成23年10月31日(月) |固定リンク
週末、久しぶりの三人組で信州へ。10時、新宿発のスーパーあずさに乗ると、「ここですよ」と太田さんの元気な声。「あれ、八王子からじゃないんですか?」「いや、そのはずだったんですが朝会社に行かなきゃならなかったので」と珍しく脚立持参だ!八王子から酒井さんが合流し諏訪経由で大鹿村にむかう。そう、かの原田芳雄さんの遺作となった「大鹿村騒動記」の舞台である。 昼すぎに映画の撮影でも使われたデイアー・イーターに着いて昼食。たくさんメニューがあるので迷っていると「これは撮影用なのでこの下から選んでください」というので鹿カレーを注文。「明日の神社は近くなんですか?」と太田さんがカレーを運んできてくれたかたに聞くと、「え〜この上すぐのところにありますが、明日は体育館に決まったんですよ」という言葉に三人凍りつく。こんなに天気がいいのに確かに明日の予報はすぐれないけどそんな〜と心の叫び。少し高台にある神社の境内は村の鎮守にふさわしい佇まいだった。「もう帰りましょうか」と諦めが早い小生が言うと「明日、急遽変更になるかもしれないから」と冷静な二人。祈願にもう一つの会場市場神社にも参拝した。 でもやっぱり駄目だった。朝のニュースに体育館で行うとの放送がある。折角なので体育館へ行くと会場はほとんど埋まっていた。大型バスまできている。でも僕の気分は落ち込んだままだった。芝居見物は目的にせよ神社でやることに意味があると強く思っているからだ。「明日はまた晴れの予報ですね」と太田さん。確かに諏訪から電車にのったときには少し晴れ間がのぞいていた。雨男、そう僕が悪いんです。ごめんなさい。詳しくはポストに書く(かもしれません ボツかも・・・)。
平成23年10月16日(日) |固定リンク
韓国に松茸食べに行ってきた。ちょっとへんな話しには前段があって、先般LFA走行会に長野へ日帰りしたときに、「あんな極上の車と、美味い蕎麦のお礼がしたい」というのが実現(というか皆の都合を最大公約数あわせて)したのだった。中心は韓国に支店もある三吉野さんとLFAの岩田オーナー、ロンドンから参加の明夫。ナベちゃん御免。 僕に韓国の松茸のことを教えてくれた臼井さんは、「今年はよくないみたいだよ」と言っていたけど、安さんが手配してくれたものは、日本のものより香りはちょっと足りなかったけど歯ごたえに味は見事で、ヤンヤンという産地のもの。それを安さん経営の寿司屋「松寿司」に持ち込んで(有名な京都のそれとは関係ないらしい)焼き松茸や酒蒸し、すき焼き風をアレンジしたくなり「土鍋はないの?」と聞くと「うちは寿司屋ですから」と板前の松本さん、もっともだ。でもステーキを焼いてくれて一緒に食べる。ほんと満腹しました。 これがメインイベントなんだが、その前哨戦?が濃かった。着いた晩は鳥一匹を煮込んだ鍋もの、その日の夜食に鮟鱇鍋。無理やり起きた朝食になんと河豚鍋(流石にあっさりした味付け)昼は焼きウナギにモヅク蟹!とくにモヅクは美味かったな〜食い意地悪くおかわり重ねる。というわけで大変濃い食べ歩きツアーになってしまった。 その昼食は安さんに無理行って板門店まで遠出したのだが、その蟹は国境の川 えーとあの有名な・・・取れたもの。はじめて軍事境界線を眺め、その傍にある李朝式の建物で、取れた蟹をばくばく 地べたに座り、皿や箸がちゃぶ台ごと運ばれてきて習慣の違いに驚いたけど、食べていながらちょっと複雑な気分になる。同じ民族が長い間橋を自由に渡ることができず対峙している。淋しげな景色(とみえただけかもしれんが)に対し、こちら側は昼から宴会をしているものもいるのだ。 韓国とは長い間いろんな交流や出来事があり、良好な関係ばかりではないけど、こうした不幸な状態に心が痛む。今回安さんと池さんという韓国の若者と交流して、民族的な感情をあらわにして叫ぶあう人たちの異常さを思う。無論、これは両国に言えることだが、国と国 ではなく別の次元のことで付き合うことは重要だと思う。ソウルの国立博物館でみた勾玉や墳墓の写真に根が一緒の部分を改めて思う。 なんて食い倒れしている奴が言っても説得力ないけどさ。三星の美術館に白磁の丸壺が誇らしげに展示されていたけど、あんな染みだらけの丸壺はこの間茂木さんが抱えていたもののほうがずっといいな これ国宝なんだ〜と正直思ったけど、こういうものを美しいと感じられる素地が我々にはあるんだからさ。いい旅でした。安さん、池さん そして三吉野くん ありがとう。
平成23年10月10日(月) |固定リンク
「ほんときたね〜」。マンションのベルを鳴らすと臼井さんの元気な返事。「これもてる?」 ん〜確かにでかい。不安になったけど車の持ち主ダーさんが、「大丈夫ですよ」というので、かれに持たせることに。「思ったより軽いですよ」そうなんだ。ということは一回り小さいやつが入っているのか?と一瞬思ったけどお盆やら食器やら載せて会場へむかう。 夕刻、思い描いた場所に丸壺をおいてススキを活けた。今晩の主役である。やっぱり自然光は最高だ。刻々と変化する一日のおわりの光を吸収して白色は微妙な表情をつくる。僕はしばらくこれでのんでいたかったけど、料理の準備で仕方なしにひとり厨房にこもる。 変態連中は壺を中心に芝生のまわりで寝転んだりときには叫んでいるものもいる。外に置くと思ったより小さいな!こんなのつくりたいな。この肌がいいんだ〜。こっちからみたほうがいいよ。ケツがみたいんですけど・・・。勝手なこと言っている。ちょっと遅れて勲と桜井さんが到着。「これ近近の戦利品」と絵唐津の向付を箱から出す桜井さん、「このやろう また知らないうちに」。「あれ弘法さんは」と勲に言うと「ほんと 罰当たりますよ」と。確かにそうかもしれない。かれとはここ祖父の旧宅で十年前に会う。あのときは花見だった。 準備が整い肉を焼き始めたところで遅刻常習者茂木さん登場。すると東の空の雲間から月がちらっと姿をみえる。十三夜の月だ。仲秋の名月だけでは物足りなかったのか?片見月として忌み、一月遅れの十三夜とセットにした。御餅や芋といった丸いものをお供えにして収穫祝いとしたのである。 肉を焼き終えソファーにすわるとモーツアルトが聞えてくる。池田さんがステレオを直したのだ。みんな持ち寄りの宴会。白磁の臼井さん。岸野くんはばかでかい陶板をかかえて関西から。金子さんは軽い豆腐を(でも根来 有難うね)。西くんはのめなくて悪かった。運転深謝。だんだんと雲があつくなり最後には雨になる。月明かりと白磁が重なること少なかったけど、夢のような競演は目を閉じても消えることはなかった。
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