平成24年12月31日(月) オオツモゴリ |固定リンク
12回目のツモゴリ。最後の宴は勳邸で川瀬さん、櫻井さん、26、村田さん。何年か前に「あれは川瀬さんのと兄弟ですよ」と、クジで落とし損ねた黄瀬戸の盃をみて悔しがった勳。念願の見合い。400年前に同じ窯の同じ手になったものが、以来?再会したのである。骨董の魅力はそんなときの流れがふっと入ってくる、じかに感じられることなのだが、陶工同士はもっと技術的なことに感心がむいているようで面白い。 岸野君が参加できなかったので、かれの代役でちょっとだけ伊賀肉をとる。今年もよく飲みました。来年は新た な古美術の世界を提示したいと思っている。サロンのようなこと やらないといけないし、業界そのものの努力も必要だと思う。では皆様よいお年を。
平成24年12月17日(月) |固定リンク
東北大震災後の大事な選挙が自民圧勝という結果になった。僕は花政さんとの約束で、京都でこの結果を聞く。「自民の比例票は増えているわけではない」とか「積極的な支持ではない」とかいうけれど、選挙というのは与党の成績表と、政策を問うもので、原発維持派と公共投資の側が勝利をおさめたのである。明確に原発と子どもへの投資をうたった「未来」が伸びなかったのはその証拠で、争点がぼやけていたわけではない。結局のところ「経済」エコノミックアニマルが大勢で、経済とは「経世済民」でなくてはならないのに、明治以来の「国のかたち」と、戦後の体制をかえることを望んでいないのだ。つまり現状維持、安定の選択をしたのだ。 投票率が最低というように、「危機」の認識がなく、あんな事故がおこったのにおとなしいものだ。東京で知事候補が400万票という驚くべき結果にも愕然とする。冷めた都民。右傾化なんてものじゃなく、いつかきた道まっしぐら、アジアは不安定になり、領土とか国防が叫ばれることになるだろう。日米基軸というが、米国が本気で中国と向き合うわけはない。敗戦で押し付けられたという憲法だが、平和憲法という世界に誇れる、模範ともいう条文を手に入れたのだ。その精神すら捨てようとしている。「日本をとりもどす」とは、かつてかのかたが言っていた「美しい日本」でなくてはならない。僕はなんで太平洋戦争なんて馬鹿げたことやったのかと思っていたけど、だんだんとその空気が感じられてくる。有色人種なんて言葉遣いを平気でするかたが代表の政党が、二極に一方になりつつあるのだ。もっとグローバルになるべきなのに、内へむいてみんなで心中しようとしている。 毎年参拝している春日おん祭り 例年、金春さんの神事に間に合うようにお旅所に入るのだが、初めて雨が落ちてきて、いつもの舞台で舞うことはなかった。若宮さまが泣いている、と僕は思った。こんなときに「カミ遊び」じゃないよ、と呟いていたように感じてきた。僕は原生林の奥へ向かうと、神鹿がこちらを見ている。「これから私たちの場所 あるかな?」と言っている。ほんと 愚かな人間だ。ぽっかりとあいた大きな心の穴はしばらく埋められそうにないが、自分自身はしっかりと、納得して生きていこうと御蓋山に手を合わせた。 バックナンバー 平成30年
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