平成27年8月15日(土) |固定リンク
戦後70年、本日は敗戦記念日である。この日をどう呼ぶか?お隣では独立記念日であり、連合国側の戦勝記念日はまちまちである。終戦記念日というのが一般的なのだろうが、言葉をあやふやに使うのは今もかわらない。総理談話についていろいろ意見はあるが、「戦争はしない」という不戦の誓いというものの共有と、国同士の間ではなかなか馴染まない問題のように思う。まだ、たった70年、だとも言える。秀吉の朝鮮出兵、歴史と言うがこれも事実である。決して無関係ではない。 この夏、祖父が亡くなって30年!お盆にはじめてお参りする。「目の眼」11月号の「古丹波」の特集で立ち寄ったというのが正確だが、お線香の匂いと、雨上がりに献花が濡れて、とてもいいお参りだった。井藤さんとカメラマンの竹前さんも付き合ってくださって、30年前に植えた桜が大木になっていて、花見にも来たいなと思った。70年前の今日、祖父にはどういう日だったのだろうか。この日を予見していたことは確かであろう。 丹波焼、関東ではあまり馴染みがない、とか自分で言いながら、僕も丹波については知らないことばかりだった。こんなに墓のある三田から近いというもの知らずにいたくらい、篠山と同一視していたこともある。まったく別な気質、というのは行かないとわからなかった。六古窯、っていうのもそろそろ死語になるかもしれないが、中世から続く古窯で、狭い地域に60近くの工房が軒を連ねている。案内の市野さんが、「なかなか大変で」と言うけれど、伝産会館に並んだ作品に、幅の広さと、適度な大きさなんだと僕は思う。並んである兵庫県立陶芸美術館は、周囲に溶け込んで、中世から現代まで、俯瞰して学べる地域はそんなにない。公共施設は、デザイン優先、建築家の威張り腐った建物が多いなか、県の営繕課が設計したと副館長が教えてくださる。やればできるじゃん、と人任せにせずに、自分たちの街は自分たちで考えたら、そこそこ無駄な金をかけずに出来ることはあると、木の香りがする展示室で考えていた。篠山の丹波古陶館中西さんは、丹波焼きを愛して三代目、四代目もいて、郷土に根ざしたこのかたあってこその丹波焼。もっともっと積極的な町づくりを、篠山の民間と現代作家が一緒になってすすんでいけば鬼に金棒だ。今年は開館10年にあたり、丹波焼きの企画展が続くが、担当の仁尾学芸員に弓場副館長、旧知の梶山さんと熱心に取り組んでおられることが感じられた。とくに弓場さんは、かの宗像奥の宮発掘に携わって、丹波の話しより沖ノ島のことがもっと聞きたかった。いずれにしても、発掘したら新たな発見が必ずやある丹波、墓守でもする年齢になったら、学生時代のように発掘して過ごすのも悪くはないかとちょっと思った。
平成27年8月1日(土) |固定リンク
「目の眼」9月号、本日発売です。特集は「茶碗の小宇宙」。茶碗とは、文字通り茶を喫するためのうつわのことです。茶の湯には欠かせないうつわですが、いまや「茶道具」という範疇から飛び出して所有者または鑑賞者のこころにまで訴えかけてくる精神性の高いうつわとして人気が高い。今回は、日本有数の茶人として知られる、臨済宗相国寺派管長・有馬ョ底猊下所有の茶碗コレクションを、茶友でもある女優の真野響子さんといっしょに拝見します。壺でもなく皿でもない、「茶碗」という不思議なうつわの魅力について考えます。 バックナンバー 平成30年
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